泥あそびの不思議

「今日は、母が覚悟してきました!!」

なんて声を、開催の時には幾度となく聞く。

 

こどもが「汚れる」ということは、

親にとって、洗濯物が増えるし、風邪を引いちゃうかもしれないし…と

複雑な思いもあるのでしょう。

だから母が「覚悟する」。

 

ゆっくりじっくり泥の中に裸足になった足を入れてみる子、

勢いよく入っていって、その冷たさに驚く子、

穴を掘ってみたり、水を叩いて跳ねるのをみたり、

おだんごを作ろうとしてみたり。

 

泥あそびは、どんなあそびよりも、五感が刺激されていると思う。

冷たい?柔らかい?とろとろ?ざらざら?

ぴちゃん!じゃーじゃー、ぱしぱし

流れていくのを見たり、色が変わるのを発見したり。

いろんな感覚を知って、どんな感覚が好きか、

どんな感覚を面白いと思うか、

どんな感覚であそびたいと思うか。

それを心の深いところで感じて、いろんな力にしているのだと思う。

 

「泥」ひとつで、得られるものはたっくさんある。

「汚れてもいいよ」「たくさん汚れておいで!」「いっぱい汚れてすてき!」なんて言える日が、今よりたくさんになったら、得られるものが増えるかも。

大人も一緒に泥んこになってみたら、見える世界や感じるものが変わるかも。

 

泥って不思議。