過酷な世界?


畑の管理人であり、ベーゴマの達人である

「じじ」から、こんな話を聞きました。

「子どもの頃、ベーゴマで遊んでいるとき、ベーゴマに紐を巻くのが遅いと、『どけ!』と輪からハズされていた」

「どんどん難しくするのが楽しくて、仲間の中での『オリジナルルール』が増えていった」

 

”できない人はハズされる。”

大人から見ると、なんてヒドイ!と

感じる人もいるでしょう。

難しくしていったら、できない人がかわいそう!と思う人もいるかもしれません。

でもそこで、大人が

「入れてあげなよ」と声をかけたら。

「かわいそうだから、優しいルールにしてあけなよ」と声をかけたら。

 

「自分たちの面白いと思うこと」を求めていく気持ちも、

ハズされたとき、どうするのか、どうしたいのかを考えることも、

大人が奪ってしまうことになるのではないでしょうか。

 

だからって、

見て感じたことに蓋をしろ、というわけではありません。

 

こんなとき、どうすることがいいのか、何ができるのか、考えていきたいのです。

大人が真っ先に答えを出すのではなく、

子どもたちが自分たちの力では、どうしようもなくなったとき、助けを求められたときに、

「どうしようか」って一緒に考えたい。

いろいろに「答え」となる声をかけたくなるのなら、

見て見ぬ振りをするのもいい。

こどもの傍にいる大人として、

どう居ようか。

 

それを考えていくのも面白いのです。